最終更新：2011.11.10

現在、環境省の「中央環境審議会動物愛護部会」の下に設けられた「動物愛護管理のあり方検討小委員会」（以下、小委員会）で、以下のようなことが話し合われています。

はこちら。　※東日本大震災によって、大幅に変更になりました。

「制度の見直しに向けたスケジュール」（平成23年１月24日付）、
小委員会（第１５回）資料１「今後の予定について（案）」等より再構成

テーマ		検討課題	検討される主な内容
動物取扱業	前半	深夜販売	深夜販売禁止等の具体的数値規制について
		販売時間	展示時間や休息時間等の具体的数値規制について
		移動販売	特定の店舗を持たない販売形態の規制について
		インターネット販売	対面販売を行わない販売形態の規制について
		犬猫幼齢動物の販売日齢	販売日齢制限の具体的数値規制について
		繁殖制限措置	繁殖年齢や回数の制限等の具体的数値規制について
		飼養施設	犬猫のケージの大きさ等の具体的数値規制について
	後半	業種追加の検討	動物の死体火葬・埋葬業者、両生類・魚類販売業者、実験動物生産業者、老犬ホーム、動物愛護団体等を動物取扱業に追加するべきかどうか
		業種緩和の検討	動物園・水族館について緩和すべきかどうか
		登録制の検討	登録制から許可制に強化する必要性について
		関連法令違反時の扱い	動物関連法令に違反した際の登録拒否等について
		登録取消強化	登録取消を現状より容易にできる取消制度の強化
		動物取扱責任者研修の緩和	回数や動物園水族館・動物病院の扱いについて
		販売時説明義務の緩和	犬猫以外の小動物等での説明義務事項の緩和
虐待の防止		虐待の定義	法44条への具体的例(外傷が生じる暴行等)追記の必要性について
		司法警察権	自治体職員の立入・捜査権限、動物の一時保護について
		関係機関との連携	動物愛護部局、警察、動物愛護推進員等の連携
		闘犬等	闘犬、闘鶏、闘牛等、動物同士を闘わせることの禁止規制について
多頭飼育の 適正化		届出制等の検討	犬10頭以上の届出等の制度の検討、化製場法との整理について
		適正飼養	適正飼養していない場合の立入調査、勧告・命令規定等について
自治体等の 収容施設		収容施設等の基準	自治体の収容施設、飼養方法、公開基準等の基準化
		犬猫の殺処分方法	苦痛のない安楽殺処分等の基準化
		犬猫の引取りルール	同じ飼養者・事業者等からの引取の規制について
特定動物		施行令の見直し	学名記載の検討、選定基準・動物種の見直し等について
		危険犬種の検討	ピットブル等の犬種の特定動物指定について
		交雑種の検討	特定動物同士等の交雑種の特定動物指定について
		特定動物移動時の手続き	簡素化の検討
実験動物の福祉		届出制等の規制	届出制又は登録制等の規制導入について
		３Ｒの推進	代替法、使用数の削減、苦痛の軽減の実効性確保について
産業動物の福祉		５つの自由	法の基本原則への明記、産業動物飼養等基準の改正等について
罰則の引き上げ		現行規制の強化	個人懲役３年・罰金300万円、法人罰金１億円等
その他		犬猫のマイクロチップの義務化
		犬猫の不妊去勢の義務化
		飼い主のいない猫の繁殖制限
		学校飼育動物、公園飼育動物等の適正飼養の規定

平成22年（2010年）

日付		会合名	内　容	備考
	６月16日	第25回動物愛護部会	議題・検討方法・スケジュール案等
	７月15日	第26回動物愛護部会	小委員会設置、委員の選考等
	８月10日	第１回小委員会	検討事項概要、検討スケジュール等
〜動物取扱業についての検討開始〜
	９月15日	第２回小委員会	関係者ヒアリング�@　動物愛護団体関係者等
	９月16日	第３回小委員会	関係者ヒアリング�A　ペット業界関係者等
	10月19日	第４回小委員会	動物取扱業の適正化（その１）　※前半の論点を議論
	10月20日	第５回小委員会	動物取扱業の適正化（その２）　※前半の論点を引き続き議論
	11月８日	第６回小委員会	関係者ヒアリング�B ペット葬祭業、観賞魚販売業関係者等
	11月９日	第７回小委員会	関係者ヒアリング�C　動物園水族館関係者等
	11月29日	第８回小委員会	動物取扱業の適正化（その３）　※後半の論点を議論
	12月６日	第９回小委員会	動物取扱業の適正化（その４）　※後半の論点を引き続き議論

平成23年（2011）

日付		会合名	内　容	備考
	１月24日	第10回小委員会	動物取扱業の適正化（その５）
	２月８日	第11回小委員会	動物取扱業の適正化（その６）
	２月22日	第12回小委員会	動物取扱業の適正化（その７）
	３月２日	第13回小委員会	動物取扱業の適正化（その８）　自治体ヒアリング
※東日本大震災によって、後半のスケジュールが大幅変更になりました。 　　 （以下、５月23日付「今後の予定について（案）」より再構成）
	５月23日	第14回小委員会	「今後の予定」「東日本大震災への対応」
	６月24日	第15回小委員会	「動物取扱業の適正化に係る議論の総括�@」
	７月20日	第16回小委員会	「動物取扱業の適正化に係る議論の総括�A」
	７月29日	第27回動物愛護部会	「動物愛護管理基本指針の点検」「東日本大震災への対応」 「動物取扱業の適正化に係る小委員会での議論」
	動物取扱業についてとりまとめを行い、パブリックコメントを行う　 「動物取扱業の適正化」（案） 〜8月27日まで
〜動物取扱業についてはここまで、その他の議題について検討開始〜
	８月３日	第17回小委員会	「関係者ヒアリング�D」 （産業動物、多頭飼育、自治体飼養施設）
	８月30日	第18回小委員会	（１） 多頭飼育の適正化虐待の防止 （２） 産業動物の福祉 （３） 罰則の引き上げ
	８月31日	第19回小委員会	（１） 自治体等の収容施設 （２） 犬猫のマイクロチップの義務化 （３） 犬猫の不妊去勢の義務化 （４） 飼い主のいない猫の繁殖制限
	９月27日	第20回小委員会	虐待の防止
	９月28日	第21回小委員会	（1） 関係者ヒアリング（実験動物関係者等） （2） 実験動物の福祉 （3） その他
	10月18日	第22回小委員会	（１） 特定動物 （２） 学校飼育動物、公園飼育動物 （３） 災害対応 （４） その他
	10月25日	第23回小委員会	（１） 「動物取扱業の適正化について（案）」にかかるパブリックコメントの集計結果について （２） 「動物愛護管理のあり方検討報告書（案）」について （３） その他
	10月31日	第24回小委員会	（１） 動物の愛護及び管理に関する法律施行令の一部を改正する政令案等の概要について （２） 「動物愛護管理のあり方について（案）（「動物取扱業の適正化」を除く）」について （３） その他
	「動物愛護管理のあり方について（案）」「政令案等の概要について（案）」について パブリックコメント（11/8〜12/7）
			動物愛護部会委員からの意見聴取
			「動物愛護管理のあり方検討報告書」決定

平成24年（2012年）以降の予定

必要があれば改正法案を通常国会に提出

２月〜３月　改正法案を通常国会に提出

４月〜６月　改正法成立、公布

６月中　　　省令・告示改正案件を中央環境審議会へ諮問（動物愛護部会へ付議）

（公布後１年以内の施行。それまでの間に、省令・告示案について、中央環境審議会で審議）