ALIVE意見
(6)犬猫の繁殖制限措置
- 高い頻度で繁殖させられている犬猫について、母体への負担や健康面への悪影響があることは明らかである。母体となる動物が健康に生きられるよう、最初の繁殖年齢、繁殖回数、繁殖間隔を制限するべきである。犬については、これまで様々な犬種を作り出してきた実績のあるイギリスやドイツにおいて経験から導きだされた規制値を導入することが望ましい。猫についても同様に検討するべきである。
- 繁殖をさせなくなった犬の不法な遺棄や行政への持ち込みが日常的に行われている。また、給餌給水を怠り餓死・衰弱死させたり、病気のまま放置するという例が跡を絶たない。繁殖をさせなくなった親犬について、販売、譲渡等を含む終生飼育の責任を課すべきである。
- 無秩序で乱脈な過剰繁殖により、動物の遺伝性疾患や感染症などが広がっているが、ペットショップで販売される動物が、どこの繁殖業者のどのような施設で生産され、どのような経路で飼い主の元に渡るのかがまったく不明であるため、問題の解決がたいへん困難となっている。トレーサビリティを確保し、ペットを購入する飼い主が、繁殖業者の飼養状況を確認したり、病気などがあった場合に連絡をしたりできるようにするとともに、劣悪な繁殖業者が淘汰されるようにする必要がある。
環境省案
※文末【参考資料】は、環境省HP「議事次第資料・議事録一覧」から参照できます。